PCやスマートフォンなどのデバイス単体で消費電力を測るということは非常に難しいです。
センサーの値を読むことでCPU消費電力やバッテリー電流などは取得できますが、電気代を算出するには電源でのロス等も含めてデバイス全体の消費電力を実測する必要があります。
つまりソフトウェア(作成したプログラム)だけではどうやっても実現不可能です。
また、PCの電源はコンセントの100Vですから計測機器を自分で簡単に作ることもできません。
市販品で消費電力を計測できるものはワットチェッカーなどがありますが、これらは表示する機能だけでデータをPCに転送することは基本的にできません。
私が思いつく中で一番簡単に計測できるものはSwitchBot プラグミニです。
プラグミニはスマートホーム向けにコンセントを遠隔でON/OFFする機能を持ちますが、電圧電流の測定機能があり、またSwitchbot APIを利用することでインターネット経由で情報を取得する事ができます。
が、そのSwitchbot APIを利用するための機能をHSP3はほとんど持ちません。
調べた限りではOAuthのようにアクセストークンとシークレットキーで認証する方式のようですが、これをHSPで1から実装する必要があります。
もし本気で作成される場合はTwitter向けライブラリのTsubuyaki_soupが近いことをしているのでこちらが参考になると思います。
https://github.com/kanahiron/TsubuyakiSoup_mod/tree/master
ちなみに、ここまで頑張って消費電力を取得できても電気代はわかりません。
一般的に電気代は使用量(kWh)毎に変動する段階性の料金体系になっているので、その時点で家庭全体でどの程度電力を利用しているか取得する必要があります。
これはまた一段と面倒で、電力会社に契約をしたうえでWi-SUNというマイナーな通信規格に対応したアダプタ(数万円)を利用することでやっと取得できます。
ということで諦めたほうが良いかと思います。
簡単にならデスクトップPCなら100W、ノートPCなら30Wくらいが落ち着いて利用しているときの平均とざっくり考えて一時間あたり3.2円あるいは1円で計算していいと思います。
スマートフォンの充電は容量5000mAhのバッテリーで充電効率が70%なら一回あたり26.4Wh、大体0.8円です。