KAMOCHESS
●KAMOCHESSは、こんなゲームだよ
・LANを使って、友達と遊べる。
・CPUを相手に遊ぶことも、できる。
・選べるステージ、3種類。
・駒も選べて、3種類。
・狙っている駒や、狙われている駒が判るガイドつき。
・棋譜の保存が可能。
通常のチェスとして遊べるうえに、次のような特徴も、備わっています。
・障害物(ブロック)が置ける。
・駒の初期位置を、好き勝手にいじくれる。(「駒増し」や「駒落ち」も可能)
・罠を設置できる。(そのマスに入ってきた相手の駒に、「ぎゃふん」と言わせてやりましょう)
・将棋のように、持ち駒が打てるルール、WILD23(Crazyhouse)で遊べる。
●もくじ
駒の説明は、もうひとつの説明書"(2)WhatIsChess.html"で行っています。
あわせてご覧になってください。
●基本操作
↑↓←→ | カーソル移動。 XやCと一緒に押すことで、カメラの操作
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Z Enter ボタン1 | 駒をつかむ/置く。持ち駒を打つ メニューの決定
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X Shift ボタン2 | カメラを上下左右に移動
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C Ctrl ボタン3 | カメラを旋回
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X+C Shift+Ctrl ボタン2+3 | カメラを前後に移動
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ESC BS ボタン4 | 引き分け/投了の申請。オプションの設定
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・マウスも使えます。左ボタンで駒を掴み、右ボタンとホイールで、カメラを動かします。マウスカーソルがじゃまっこいときは、ウインドウの外に出しておいてください。
F1 |  | カメラを基本の位置に戻す。 ぐりぐりと動かしているうちに、わけが解らなくなってきちゃったときなどに。
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F2 |  | カメラを真上らから見下ろした位置にする。
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F3 |  | 真上から見下ろした位置にするその2。 相手側から見下ろした感じ。
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F4 |  | ボード脇に建っているホワイトボード(?)を見る。 じっくり作戦を練りたいときに。
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F8 | スクリーンショットを撮る。 |
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●タイトル画面

V.S. |
1P...一人で白と黒を交互に指すモード。1Pを選んだ場合、SIDEは自動的にWHITE(先手)になります。
KOGAMO...CPUが相手。まずは、コガモ先生と一緒に、駒の動かし方や、運び方などのコツをつかんでみましょう。(もし、コガモに、こてんぱんにやられるようなことがあったら、僕は、プログラムの手直しをしなければなりません)
MAGAMO...CPUが相手。コガモ先生に「君に教えることは、もう何もない」と言われたら、今度はマガモと遊んでみましょう。カモ目カモ科のメンツに賭けて挑んできますので、気をつけましょう。
LAN...LANを使って他の人と遊べます。詳しくは「LANで遊ぼう」を参照してください。
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SIDE |
WHITE...白番で先手になります。
BLACK...黒番で後手になります。
V.S.で「1PC」を選んだ場合は、WHITEしか選べません。
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VAR. |
NORMAL...普通のチェスです。
WILD23...将棋のように、持ち駒が打てるルールで遊びます。詳しくは「WILD23で遊ぼう」を参照してください。
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BOARD SETUP |
駒やブロック、罠の設置のほか、ステージの変更や、駒の変更も、行います。 詳しくは「BOARD SETUPをしよう」を参照してください。
- START - | ゲームを始めます。
| QUIT | プログラムを終了します。
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●LANで遊ぼう
以下の点に、注意してください。
・双方のパソコンの、IPアドレスの3ブロック目までが、同じ値であること。
たとえば、片方のパソコンのIPアドレスが192.168.11.3だとしたら、もう片方のパソコンのIPアドレスが、192,168.11.1〜192.168.11.255の範囲になければいけません。
自分のIPアドレスは、メニューからLANを選んだときに、MYADR:として表示されますので、確認してみてください。
・IPアドレスの4ブロック目の値が2〜18の範囲に無い場合は、初期設定ファイル(kamochess.cfg)の内容を変更する必要があります。
初期状態では、相手のパソコンを検索する範囲を、2〜18に設定しています。IPアドレスの一番右の値が2〜18の範囲にない場合は、kamochess.cfgの以下の2行を変更する必要があります。
SearchIP_Start=2
SearchIP_Num=16
"SearchIP_Start"は、IPアドレスを検索し始める値で、
"SearchIP_Num"は、いくつ探すかをきめる値です。
たとえば、片方のパソコンが192.168.11.102で、もう片方のパソコンが192.168.11.103だった場合、SearchIP_Start=102と設定する必要があります。
また、片方のパソコンが192.168.11.1で、もう片方のパソコンが192.168.11.30だった場合は、SearchIP_Start=1、SearchIP_Num=29と設定する必要があります。
これらの値は、クライアントがホストを探すために必要なものです。検索時間が気にならなければ、大雑把な値を設定しても、支障はありません。(SearchIP_Start=1、SearchIP_Num=250としても、問題はありません)
・セキュリティ関係ソフトウェアの設定を調整する必要があるかもしれません。
メニューからLANを選んだときに、ファイアーウォールをはじめとするセキュリティ関係のソフトウェアが、警告を発してくる可能性があります。
KAMOCHESS.EXEに、適当な許可を与えてください。
・お互い、声が届く範囲にいること。
チャットのような機能が無いので、お互い、何らかの形でコミュニケーションが取れる状態が、望ましいのです。
では、実際にLANで接続してみましょう
パソコンA | パソコンB |
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| (1)まず、片方のパソコンで、メニューからLANを選んでください。ホストを探しに行きます。
(SearchIP_Startから始めて、SearchIP_Num個ぶんのIPを探しているところです)
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| (2)ホストが見つからなかったら、今度は自分がホストになって、相手からの接続を待つようになります。 (HOST STANDBYの表示を確認してください)
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|  | (3)そうしたら、もう片方のパソコンで、メニューからLANを選択てください。 ホストを探しに行きます。
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 |  | (4)お互いを見つけられれば、接続完了です。
OKを押して戻りましょう。 (このとき、ゲームの設定を合わせる準備をするために、クライアント側が、一瞬、ひっかっかったような動きをします)
|
接続した直後に、ホスト側のゲーム設定(駒の配置や先手/後手の順番など)がクライアント側に転送されます。それを除けば、ホスト/クライアントの区別無く、動作します。処理能力が高いパソコンを、あえてホストにする必要はありません。
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●LANがうまくつながらないときは
双方ともHOST STANDBYのままになってしまう
・ファイアーウォールの設定を変更したあとは、プログラムを終了し、再度実行してください。
・kamochess.cfgを変更したら、プログラムを終了し、再度実行してください。
・検索するIPアドレスの範囲が、正しく設定されていない可能性があります。
初期状態では、xxx.xxx.xxx.2から検索するようにしてあるので、たとえば、IPアドレスが192.168.0.1の場合は、kamochess.cfgのSearchIP_Startの値を1にする必要があります。
・待ち時間が短かすぎるか、問い合わせ回数が少なすぎる可能性があります。
クライアント側のkamochess.cfgで、RetryCountの値を、一つずつ大きくしてみてください。
二つ三つ大きくしても改善しない場合は、NetWaitWeitの値を大きくしてみてください。
・ローカルホスト専用モードになっていませんか?
kamochess.cfgのLocalHostOnlyの値が、0以外になっていると、ローカルホスト接続のみになります。
・ポート番号が違っていませんか?
初期設定では50250になっています。お互い同じ番号を指定しなければいけません。kamochess.cfgのPortの値を確認してみてください。
ホスト側はSUCCESS.と表示されているのに、クライアント側がSUCCESS.にならない
・待ち時間が短かすぎるか、問い合わせ回数が少なすぎる可能性があります。
クライアント側のkamochess.cfgで、RetryCountの値を、一つずつ大きくしてみてください。
二つ三つ大きくしても改善しない場合は、NetWaitWeitの値を大きくしてみてください。
RetryCountとNetWaitWeitについて
RetryCountとNetWaitWeitは、クライアントがホストを探すために必要な設定値です。
RetryCountは、ドアをノックする回数で、NetWaitWeitは、ノックする間隔と思ってみてください。どれくらいの間隔で、何回叩けば良いのかは、パソコンの個体差やネットワークの環境によって様々なので、どれがベストなのかは分かりません。
NetWaitWeitは、1つ大きくするたびに、15msecほど間隔が長くなります。
HOST STANDBYのあとに、ERR.SOCKMAKEが出る
・セキュリティソフトによっては、ファイアーウォールの設定がうまくいっていないと、このエラーが発生するようです。
ファイアーウォールの設定を変更したあとに、一旦プログラムを終了し、再度実行してみてください。
・ローカルホスト専用モードでもないのに、一台のパソコンでプログラムを二つ立ち上げ、LANに接続しようとしたときに、出てきます。
※このエラーがでたときは、プログラムが不安定な状態になっている場合が多いので、できれば、いったんプログラムを終了し、再度実行することをお勧めします。
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●LANで遊んでいるときの注意
LANで遊んでいるときは、以下の点に注意してください。
・GAME STARTを実行すると、もう片方の人は、強制的にゲームに引きずり込まれます。
・白番/黒番、盤面の初期配置、派生ルールなどは、最初にGAME STARTを実行した人に合わせられます。
・通信が出来なくなった時点で、ゲーム中断となります。
・一度LANを選択し、双方のパソコンがつながった後で、KOGAMOやMAGAMO、1PCを選択すると、自動的に回線が切断されます。
・DRAWの申請をしたら、相手の返答を待たねばなりません。
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●WILD23で遊ぼう
チェスには、正規のルールの他に、様々な派生ルールがあります。そのひとつ、Wild23と分類づけられているのが、このルールです。
以下のような特徴があります。
・持ち駒を、空いているマスに打つことができます。
・自分のキングにチェックがかかっているときは、チェックを防げる場所にしか、打てません。
・ポーンは、(白であろうと黒であろうと)1段目と8段目に打つことができません。
・白が2段目に打ったポーン、黒が7段目に打ったポーンは、通常のゲーム同様、2マス進むことができます。
・打つと同時に、アンパッサンはできません。
・打ったルークで、キャスリングはできません。
・昇格(プロモーション)した駒が取られたときは、元のポーンに戻ります。
・「二歩」は禁じ手ではありません。(縦の列にいくつポーンが並んでいても、構いません)
・「打ち歩詰め」も禁じ手ではありません。(持ち駒のポーンを打ってチェックメイトしても、構いません)
正規のルールでは、取った駒は自軍の色になりますが、KAMOCHESSでは、そのまま使うことにしています。「寝返った感」というのか「かつての同胞に狙われているよ感」のようなものが面白く、駒の色を変えない方針にしました。
初期設定ファイル(kamochess.cfg)にRealWild=0の一行を加えれば、駒を取ったときに、自分の色に変わります。
 | 初期状態(RealWild=1)の場合。 白/黒どちらの駒なのかは、駒の向きでしか判別できません。
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 | 正規のルールにした場合(RealWild=0) 駒の色も変わるので、判別しやすくなります。
|
前振りが長くなりましたが、持ち駒の打ち方の実践を。
 | 駒を打ちたいところにカーソルを持ってゆき、
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 | Zキーを押すと、手駒の一覧が出てきます。 打ちたい駒を選んで、再度Zキーを押せば、
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 | ピコっと、この通り。
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●BOARD SETUPをしよう
駒の配置を変えたり、ブロックや罠を置いたり、ステージの変更や、駒の変更などを行います。

注意事項
・CPUと遊ぶときは、CPU側の罠を、いじくれません。(CPUは、こちらが設置した罠の数に応じて、自動的に設置します)
・LANで遊ぶときは、相手側の駒や罠を、いじくれません。(但し、駒に関しては、自分の駒を置くことで上書きしたり、DELコマンドで削除したりできます)
BOARD SETUP時のキー操作
↑↓←→ | カーソル移動。 左側のボード部分と、右側のアイコン部分は、←または→を押してゆくことで、行き来できます。
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Z Enter ボタン1 | アイコンを選ぶ、配置する、罠を解除する。
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アイコンの説明
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●罠について
・そのマスに来た相手の駒を、取れます。
・相手のキングが来た場合は、解除されます。
・あらかじめそのマスにいる駒には、効果がありません。他のマスから移動してきた(あるいは、持ち駒をそこに打った)ときに、発動します。
・最大三つまで。
・同じ場所に重複して設置できる。
・CPUは、自分が仕掛けた数と同じ数を、自動的に設置します。
・罠は、次のゲームにも継続されて設置されます。解除のし忘れに気をつけてください。
・相手が仕掛けた罠は、見えません。
・ゲームの途中で保存された棋譜には、罠の位置が記録されません。
・いくつ仕掛けられているかは、盤の隅に重ねられた金たらいの数でわかります。

キングサイド、ルークの後ろ隅です。
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●駒の動かし方
 | 動かしたい駒の場所にカーソルを持って行き、Zキーを押す。
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 | そのまま、置きたい場所までカーソルを移動し、
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 | 再度Zキーを押せば、駒を置くことができます。
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 | 「違う駒をつかんでいた」「気がつくと、妙な駒を掴んでいた」というときは、元の場所でZキーを押せば、大丈夫。
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一度指した手は、戻せません。動かす前に、見直しを。
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●キャスリングのやり方
 | キングをつかんで、キャスリング先の位置まで持って行き、
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 | ピコっと置けば、キャスリング完了。
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●駒が動かせない/持ち駒が打てない
(1)自分のキングにチェックがかかっていないか、確認してみてください。
キングにチェックがかかっている状態では、チェックをかわす手しか、指せなくなります。持ち駒も、チェックをかわせる場所にしか打てなくなります。(ポーンは第1、第8ランクには打てないことも、忘れずに)
(2)駒を掴んだ状態になっていないか、確認しください。
(3)相手の手番になっていないか、確認してください。
自分の手番かどうかは、カーソルの色で判断できます。
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●DRAWやRESIGNの申請
ゲーム中にESCキーを押すと、DRAW(引き分け)の申請やRESIGN(投了)の申告、オプションの変更ができます。
・DRAW
KAMOCHESSでは、引き分けの判断をプレイヤーに一任しています。
たとえば、以下ような状況になったら、引き分けにできます。
・同じ局面が、3回以上あった。
・ポーンの動きがなく、駒が取られたという話もない状態が、50手のあいだ、続いた。
また、次の場合は、必ず引き分けになります。(但し、KAMOCHESSでは判断していませんので、プレイヤー側で判断する必要があります)
・双方ともに、チェックメイトする為に必要な駒がない。
DRAWの申請は、自分が手を指した後でしか、できません。
しかし、CPUが相手のときは、いつでも申請することができます。
・RESIGN
RESIGN(投了)を申告すると、即座にゲームが終了します。
・OPTION
サウンドやBGMのON/OFF、ガイドのON/OFFを設定できます。
詳しくは、「OPTION」を参照してください。
・SAVE RECORD
ここまでの棋譜を、ファイルに保存します。
詳しくは、「棋譜について」を参照してください。
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●OPTION

・SOUND,BGM
サウンドやBGMのON/OFFを切り替えます。
LANで遊んでいるときに、もう片方のパソコンとハモってしまうようなときに。
・GUIDE
駒の名前や、狙っている駒、守っている駒、狙われているかどうか。といったことが、分かります。お節介度は、全部で5段階に調節可能。これで、「飛び出したとたんに、飛ばされた」なんてことには、ならないはず。
OFF | ガイドOFF
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1 | 駒の名前を表示 (相手の駒には、名前の後ろに<!>を付けてあります)
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2 | 1に加え、狙っている駒、守っている駒、相手に狙われているかどうかが判る
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3 | 2に加え、にらみを利かせているマスが判る
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4 | 2に加え、狙われている仲間の駒が判る
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5 | 3に加え、狙われている仲間の駒が判る
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 | 狙っている駒
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 | にらみを利かせているマス目 ※そこに移動するとキングにチェックがかかるマスには、表示されません
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 | 守っている駒
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 | 狙われている (取られる可能性が無くても、狙われていれば、表示されます)
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 | 狙われており、誰も守っていない(危険!) (上記同様、狙われていれば、表示されます)
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情報量が多すぎて、かえって、わけが分からない・・・かも。
変更した内容は、プログラム終了時にkamochess.cfgへ保存されます。
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●ゲームセット

・CHECKMATE!
白(または黒)が相手のキングを詰んだことを意味します。
・RESIGN
・DRAW
ゲームが引き分けたことを意味します。
双方が同時にチェックメイトされたときも、DRAWになります。
・STALEMATE
ゲームがスティルメイトで終わったことを意味します。
スティルメイトとは、相手のキングをチェックしていないのに、相手の指す手が無くなってしまった状態のことです。(逆の立場で言うと、チェックされていないのに、指す手が無いという状態)
なかなか想像しにくいかもしれません。相手のキングをがむしゃらに追い回しているときなどに、よく起こります。
なんというのか、(事件こそ解決したものの、二十面相は捕まえそこねた)少年探偵団と、(宝石こそ盗り損ねたものの、逮捕は逃れた)二十面相の立場に、似てなくもない。
「くそう、あと一歩だったのに」
「諸君らの活躍は、実に素晴らしかった。では、また会おう!ふははははー」
SAVE RECORD
棋譜をファイルに保存します。
詳しくは、「棋譜について」を参照してください。
MAIN MENU
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●仕様上の注意 〜The Laws of KAMOCHESS〜
ゲームの仕様上、通常のチェスとは異なっている点などを、説明します。
・通常の駒配置であれば、通常のチェスと同様のゲームができます。
・駒の配置を設定する際、置く駒の種類、位置、数に制限はありません。
(但し、相手の駒や罠に関しては、ある程度の制限を設けています)
・罠を三つまで仕掛けることができます。そのマスに来た相手の駒は、取り除かれます。
・黒の一手で次のような状況になったとき、白はチェックメイトされてしまいます。
(一方のキングは逃れても、もう片方のキングが「合法的着手によって避けることができない」からです)
・多くのルールブックには、「スタート位置のマス目にあるポーンは2マス前方に動ける」とありますが、KAMOCHESSでは、「スタート時に、白番で第2ランク、黒番で第7ランクに配置されたポーンは、2マス前方に動ける」と、厳密に定めます。
(ゲーム開始の時点で、ポーンのスタート位置がどこにあっても構わないからです)
(初期設定ファイルで変更してある場合は、この限りではありません)
・キャスリングが行えるランクを、公式ルールでは「対戦者の1段目」と定めていますが、KAMOCHESSでは、どのランクの、どのファイルにいるキングでも、条件さえ合えばキャスリングできます。
(これは、たとえば盤の下半分しか使わないような、無茶な配置のゲームでも、それなりに楽しめるものにしたかったからです)

どのランク、どのファイルにいるキングも、キャスリングが可能
(初期設定ファイルで変更してある場合は、この限りではありません)
・プロモーションによって成ったルークとは、キャスリングできません。
(白のキングが第8ランクに配置されているゲームなどがあり得るため、定めています)
・相手に、そうであると指摘することで引き分けにできるケースに関しては、その判断をプレイヤーに一任しています。
同じ局面が三回繰り返される場合や、ポーンが動かず駒の取りもあいも無い状況が50手続いたときなどが、それに該当します。
(二人の楽しいひと時を、勝手に終わりにしてしまうようなことは、いたしません)
・双方にチェックメイトに必要な駒がなくなったとしても(チェックメイトに必要な条件が無くなったとしても)、自動的に引き分けにはなりません。
(「国王不在」「(ブロックを使った)完全な篭城」など、いろいろなシチュエーションのゲームを楽しんでもらいたかったからです)
・一般的に知られている引き分けの条件のなかで、自動的にゲームセットになるのは、スティルメイトのみです。
・双方が同時にチェックメイトになった場合は、DRAW(引き分け)になります。
(想像しにくい状況かもしれませんが、開幕早々、チェックメイトになるような駒配置をしていた場合に、起こります)
・自分の駒が無くなったときは、スティルメイトになります。
(キングにチェックがかかってない状態で(何せ、キングが無いのですから)、動かせる駒が無いからです)
・ゲーム開始の時点で動かせる駒が無かった場合、STALEMATE(スティルメイト)になります。
・相手がBOARD SETUPをしている最中でも、白番/黒番を変更したり、ゲームを始めたりできます。お互いで、うまく段取りしてください。
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●棋譜について
棋譜は、PGN形式で記録されます。
"kc_日付_時刻.pgn"という名前で、保存されます。
以下の点に注意してください。
・ファイル名は、ファイルを保存した日時になります。
・駒の動きは、long algebraic notationに似た形で記録されます。
例)
1. e2-e4 e7-e6
2. d1-g4 g8-f6
3. e4-e5 f6xg4
・ブロックは、FENタグ上では空白(1)として記録されます。盤面配置をあらわしたコメントには、Xと記録されます。
・WILD23で持ち駒を打つと、駒の種類@位置 として記録されます。
例(ルークをd2に打った場合)
・罠にかかって取られた駒は、{x@} と記録されます。
例)
e2-e4{x@}...e2からe4に移動したら、罠にかかった
c3xd4{x@}...c3の駒がd4の駒を取ったものの、そこに設置された罠にかかった
o-o{x@}...キャスリングしたとたん、ルークが罠にかかった
・ゲーム開始直後の罠の位置が、コメントとして記録されます。しかし、ゲームの途中で保存された棋譜には、罠の位置は記録されません。(途中セーブすることで罠の位置が見つかってうことへの回避策)
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●定跡について
「ゲームをしていたら、画面の下に、なにやらメッセージが出てきた」ということは、ありませんか?
とか
これは、チェスの(序盤での)定跡です。
こういったものは、その奥義を心得ていないと、なかなか使いづらいものです。
「こんなのが、あるんだ」「そう悪くない駒の運びをしているんだ」くらいに眺めていただければ幸いです。(もちろん、「長い名前探し」をして遊んでもかまいません)
注目点を、ひとつふたつあげておきます。
・よい感じに駒を繰り出しているときの形が、定跡となるケースが多い。
・双方ともに、どっこいどっこいの形勢になっているものが、定跡となるケースが多い。(裏を返せば、これを境に総崩れ。なんてことも)
適当に指してみたものが、何かの定跡になっていたりすると、「おお、こんなものまでも、誰かが研究していたのか」と、驚いたりします。
kamochess.cfgに、DispOpeningName=0の一行を加えてると、出なくなります。
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●初期設定ファイルについて
これまでたびたび触れてきた初期設定ファイル"kamochess.cfg"について、まとめておきます。
BGM | 0 BGMを再生しない 1 BGMを再生する デフォルトは1 ゲーム中、OPTIONで変更可能
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Sound | 0 効果音を鳴らさない 1 効果音を鳴らす デフォルトは1 ゲーム中、OPTIONで変更可能
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KamoGuide | 0 ガイドを利用しない 1〜5 ガイドを利用する デフォルトは0 ゲーム中、OPTIONで変更可能
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DispOpeningName | 0 序盤の定跡名を表示しない 1 定跡名を大きく表示する 2 定跡名を小さく表示する デフォルトは2
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|
OfficialPawn | 0 どのランクに配置されたポーンも、最初の一歩は2マス進むことができる 1 白第2ランク、黒第7ランクに配置されたポーンのみ、2マス進むことができる デフォルトは1 公式ルールは1
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OfficialCastle | 0 どのランクにいるキングも、条件さえ合えばキャスリングできる 1 白第1ランクeファイル、黒第8ランクeファイルに配置されたキングのみ、キャスリングできる デフォルトは0 公式ルールは1
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RealWild | 0 取られた駒の色は、取った側の色に変わる 1 取られた駒の色は、変わらない デフォルトは1 正式ルールは0
|
注意:LANで遊ぶ際に、お互いのパソコンのOfficialPawnとOfficialCastleの設定が違っていた場合は、それぞれが、それぞれのルールに従って指すことになります。
CameraSence | マウスでカメラを操作するときの感度。1〜100。 大きくすると、ゆっくりとカメラが動く。マイナスの値を入れれば、上下左右の方向を逆にできる。 デフォルトは25
|
CameraWheel | マウスホイールでカメラを操作するときの移動量。1〜100。 大きくすると、大雑把にドリーする。マイナスの値を入れれば、前後の方向を逆にできる。 デフォルトは25
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Port | 通信に使うポート。0〜65535 (50000以降がお勧め) デフォルトは50250。
|
SearchIP_Start | ホスト側のIPアドレスを探し始める値 デフォルトは2
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SearchIP_Num | ホスト側のIPアドレスを探す数 デフォルトは16
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RetryCount | ホストの応答を待つ回数 デフォルトは2
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NetWaitWeit | ホストの応答を待つ間隔。(15xNetWaitWeitミリ秒待つが、環境により誤差が出る) デフォルトは2
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LocalHostOnly | 1にすると、ローカルホスト接続のみになる。プログラムを二つ立ち上げれば、一台のパソコンだけでLANっぽく遊べる。 デフォルトは0
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MusicSystem | 音楽の再生に使うモジュール 0 GuruGuruSMF 1 HSP標準 デフォルトは0
|
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●音が割れたり、終了時にエラーが出る
音割れや、終了時になにやらメッセージが出るようなことがありましたら、初期設定ファイル(kamochess.cfg)で、MusicSystem=1を設定してみてください。
HSP標準の命令で、音楽を再生するようになるので、音割れや、終了時のエラーが出なくなる可能性があります。
(LAN接続時に出るエラーは、別の原因がありますので、この方法をとっても改善しません)
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●構成ファイルや著作権
本プログラムはHot Soup Processor ver3.2で作成しました。
画面の描画と効果音の再生に、HGIMG ver3.2を使っています。
--------------------------------------------------------------------------------
OggVorvis形式のファイルデコードに以下のライブラリを使用しています
libvorbis : Copyright (c) 2002-2004 Xiph.org Foundation
--------------------------------------------------------------------------------
HGIMG3は、HSP及びOpenHSPによる技術を基本にして作成されています。
OpenHSP
Copyright (C) 1997-2009, Onion Software/onitama.
All rights reserved.
HGIMG3ランタイムの著作権はonion softwareにあります。
onion softwareは本プログラムによって生じた、いかなる損害についても保証いたしません。
自己の責任の範囲で使用してください。
HGIMG3ランタイムのライセンスについては、別途_Matelial\HSPLicenseB.htmlを参照してください。このライセンスが適用されるのは、HGIMG3ランタイムのみです。
音楽の演奏に、GuruGuruSMF0-2-10HSP (GuruGuruSMF.hpi)を使っています。
ソケット通信に、hspsockA.hpi Ver.final(hspsockA.hpi)を使っています。
このプラグインはおにたまさん作のhspsock.dllのソースを基にして作成されて
います。
HSP3.2のバーナーとして、マニュアルインデックス(hsp32\index.htm)で使われていた画像"hsp3ttl.jpg"(hsp32\doclib\hsp3ttl.jpg)を縮小したものを、使用してしいます。このデータは、onion softwareの著作物です。このデータは、"copyright12.png"の、左上隅を(0,0),右下隅を(255,255)として表現した矩形(8,8)-(207,69)の領域内に使用されています。このデータのライセンスについては、_Matelial\HSPLicenseA.htmlを参照してください。このライセンスが適用されるのは、先に表した画像データのみであり、他のデータに対しては適用されません。
あらゆる時間軸において、本ソフトウェアが関係することによって生じた、いかんともしがたい問題に対し、その大小を問わず、本ソフトウェアの製作に携わった者誰一人として、その責任は負わないものとします。
効果音の大半に、シュツジンモチ&ULTIMATEゲーム事業部さんのフリー効果音を利用しています。
本ソフトウェアは、「も」の著作物です。
次のデータは、大貫貴人@SARAPURIさんの著作物です。
・ゲーム中のBGM 「サクラ楽し」 sakura-ta.mid
・ゲームセット時のBGM 「日記」 nikkigs.mid
それぞれのデータの著作権は、その著作者にあります。
テストプレイを手伝ってくれた友人に感謝しています。
曲の使用を快諾してくださった大貫さんに感謝しています。
一行二行では、とうて語りきれません。
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●バージョン履歴
2.04 (2009/10/12)
キングが罠を踏み潰していた問題を修正。
("踏み潰す"のではなく、"解除する"のが正しい)
ホストモードの確立を、ある条件で失敗すると、プログラムが次元のかなたに飛んでいってしまう問題を修正。
(すくなくとも、デスクトップには戻れるようにした)
カモの写真を撮りに行く。

コンテストに応募する。
2.03 (2009/10/10)
音割れ等の対策として、初期設定ファイルでMusicSystem=1とすれば、HSP標準命令で曲を再生できるようにした。
2.02 (2009/10)
かもきちガイド(GUIDE)搭載。
(これで、もう、「動いたとたんに、つかまった!」なんてことには、ならないはず)
棋譜をクリップボードに転送する機能を廃止。
(利用することがなかったため)
持ち駒の一覧を画面の脇に出す機能を廃止。
(持ち駒が10個あろうと50個あろうと、画面上のカモの数を数えてゆきましょー)
試験的に「その駒ビュー(F5)」と「うさこビュー(F6)」をつけてみた。
(いけてる機能なのかどうか判断がつかず、非公式にする。"こんなへんぴなところにまで目を通している人だけが知る秘密機能"と化す)
2.01 (2009/09)
マウスでも遊べるようにしてみた。
(実装する前までは「あんなの、いらんちゃー」て思っていたけど、いざ、つけてみると、ご機嫌)
2.00 (2009/09)
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