------------------------------------------------------ TSAPPS (ティー・エス・アップス) Presents N88-BASIC Source editor version 1.05 Copyright (C) 2022 TSAPPS All Rights Reserved. ------------------------------------------------------ 【1】はじめに  ダウンロードしていただき、ありがとうございます。 このプログラムは HOT SOUP PROCESSOR 3.7 を利用して 開発された、N88-BASIC 用ソースエディタです。  NEC PC-8801シリーズで動作する N88-BASIC 上で保存 されたプログラムソースのファイルを、そのままの形で 開くことができ、このエディタで保存したファイルは、 そのまま実機でロードすることができます。  さらに RS-232C クロスケーブルを使えば、フロッピー を使わなくても実機とソースを送受信することが可能。  数ヶ月間かけてじっくり作り上げた88用ツールです。 N88-BASIC のプログラム開発に、役立てていただけたら 嬉しいです。 【2】動作環境  Windows 10/11 が動作するPC。  実行ファイルは 32bitで作られています。 【3】起動方法  適当なフォルダを作って zipファイルを解凍し  n88basic_srceditor.exe を実行してください。  exe と同じフォルダに n88basic_srceditor.dat と hspext.dll が存在しないと起動することはできません。 ご注意下さい。  一度起動した後に終了させると、環境設定ファイル n88basic_srceditor.ini が作られます。  sampleフォルダ内には、読み込みテスト用のソースが 3つ同梱されています。  アスキーセーブされたファイル ・ascii\chr.bas ・ascii\nonelinenumber.bas  実機でバイナリセーブされたファイル ・binary\bin_chr.bas  エミュレータで作成したCMTファイル ・cmt\sample.cmt 【4】主な機能 ・PC-8801 と同じフォントでプログラムを編集 ・N88-BASIC で保存されたプログラムのファイル  (バイナリセーブ・アスキーセーブ)に対応 ・ULproject様のN88互換BASIC「XL-BASIC」で開ける  行番号無しのプログラムファイル保存にも対応 ・グラフィック文字などの入力を容易に行える  ソフトウェアキーボードを搭載 ・行番号自動生成、簡易チェック機能を搭載 ・RS-232C を使った実機とのソース送受信機能を搭載 ・CMTファイル内のBASICプログラム、データファイル、  バイナリデータを直接読み込む機能を搭載 【5】スタート画面  起動すると簡単なキー操作説明画面になります。  よく利用するコマンドボタンのショートカットキーと GRPH・カナ・CAPS として割り当てられているキーが 表示されています。  ここで何かキーを押すと説明が消えて、編集可能な 状態になるので、普通にキーボードで文字を入力したり エディタの各機能を利用できます。 【6】メインウィンドウの説明 左上:現在編集中のファイル名 右上:カーソル位置の(桁・行)表示と  GRPH・カナ・CAPSキー のロック状態 中央:ソース編集エリア 下部:各機能ボタンとソフトウェアキーボード 【7】機能説明 [Key ↓] ソフトウェアキーボードの開閉ボタン 矢印が下向きの時はソフトウェアキーボードを開き 上向きの時は閉じることができます。 [Config] 環境設定ウィンドウを開く  ・エディタの表示行数を10〜50の範囲で設定 (デフォルトはPC-88の画面と同じ25行です)  ・起動時にソフトウェアキーボードを開く・開かない  ・ファイル保存時の行番号チェックをする・しない  ・ソースファイルを開く・保存する標準フォルダ ウィンドウを閉じると設定が保存されます。 各項目・ボタンは TABキーで移動可能。 スペースキーでボタンクリックと同じ動作。 Escキーでもウィンドウを閉じることができます。 この操作は他のサブウィンドウでも同じです。 [About ] バージョン情報ウィンドウを開く エディタのバージョン情報を表示します。 TSAPPS の Webサイトを開くボタンもあります。 スタート画面に表示された各キー操作の説明を 簡単にまとめたものも表示されています。 [ CMT ] CMTファイルの操作ウィンドウを開く 88エミュレータ用のCMTファイルを直接読み込んで 保存されているBASICプログラム、データファイル、 バイナリデータを開くことができます。 参照ボタンでCMTファイルを開いた後、 リストに表示されるファイル一覧から1つ選択して 新規読込、または追加読込をクリックします。 新規読込の場合は、現在エディタにあるテキストを 全て消去して読み込まれます。 追加読込の場合は、現在エディタにあるテキストの 最終行の後ろへ追加する形で読み込まれます。 BIN抽出の場合は、Disk-BASICのBSAVE命令で開ける 形式でバイナリデータを保存することができます。 BINダンプの場合、指定したバイナリデータの内容で ダンプリストを作成し、エディタ内に表示します。 saveボタンで普通のテキストとして保存可能です。 [RS232C] RS-232C接続のウィンドウを開く エディタを起動させている Windows PC と PC-8801シリーズを RS-232Cクロスケーブルで接続し エディタから実機へのソース転送、又はその逆で 実機からエディタへのソース転送が行えます。 動作検証は PC-8801MA で行いました。 USB-RS-232C クロスケーブルでテストしています。 Windows側の COMポート番号を選択し PC-8801側で設定されているボーレートに合わせ 送信・受信のどちらかを選びます。 どちらのボタンをクリックしてもダイアログが出て どのように操作すれば良いかが表示されます。  ・送信の場合 実機側で load "COM:N81X" と入力して実行してから ダイアログの OKボタンをクリックします。  ・受信の場合 受信完了後に現在の編集内容が破棄されるという 警告メッセージが出るので、OKなら「はい」を選択。 次のダイアログで OKボタンをクリックすると エディタ側が受信待機状態になるので、次に実機側で save "COM:N81X" と入力して実行します。 最後まで受信できた場合、その結果がエディタ内に 表示されます。 [ load ] ソースファイルを開く 環境設定でセットされた標準フォルダでダイアログが 開くので、エディタで開きたいファイルを選択します。 ファイル拡張子が.bas以外のものを開きたい場合は 右下のファイルの種類で All files を選んでください。 テキストファイルなら開けますが、全角文字が含まれた ファイルは対応していないので正常に開けません。 「このファイルは アスキーセーブ されたものですか?」 と表示されるので、バイナリセーブされたファイルなら いいえと答えて下さい。変換されて表示されます。 バイナリセーブとは、N88-BASIC の save コマンドで オプションを指定せず普通に保存されたものです。 アスキーセーブファイルは save コマンドに ,A を付けて 保存されたものと、普通のテキストファイルを指します。 [ save ] ソースファイルを保存する 環境設定でセットされた標準フォルダでダイアログが 開くので、保存ファイル名を入力します。 アスキーセーブファイルとして保存されるので、 フロッピーディスクやエミュレータのディスクイメージへ 保存すれば、そのままロードすることができます。 環境設定で行番号チェックを「する」にセットしてあると 保存前にチェック処理が動きます。 ※注意 全角文字を含むフォルダ、またはファイル名は使えません。 強制終了してしまう場合があります。ご注意下さい。 [ auto ] 行番号の自動生成ウィンドウを開く カーソルのある行を始点として、行頭に行番号を自動挿入 していく便利機能です。N88-BASIC の auto コマンドと ほぼ同じ事を行います。 開始行番号・終了行番号・番号の増分をセットしたら runボタンをクリックするだけです。 実行後、行番号+1スペースが自動挿入されます。 既に行番号付きのリストが入力されている場合、 元の行番号に上書きされていくようになっています。 [check ] ソースの簡易チェックを実行する 行番号の入力に矛盾がないかどうかのチェックと、 N88-BASIC で読み込める形式になっているかどうかを 簡単にチェックするための機能です。 例えば行番号が正しく並んでいない、記述が無いなど。 行番号の後にスペースが無かった場合、 自動で1スペース挿入されるようになっています。 [ new ] 現在のソースを破棄して新規作成する 現在エディタに入力されている内容を全て破棄して 新規作成する際にクリックしてください。 【8】ソフトウェアキーボード  このエディタには PC-8801シリーズに近いキー配置の ソフトウェアキーボードを搭載しています。  タッチディスプレイ搭載の Windowsタブレットでは タップ操作でも入力できますが、押しっぱなし入力には 対応していません。それはマウスでも同じです。  一応全ての文字を入力できるようにしてありますが 利用するとしたら主にグラフィック文字だと思います。  キー配置さえ頭に入れば、普通にキーボードだけで 全て入力できますが、覚えるまでは便利だと思います。  プログラムの入力に必要なキーしか置いていません。 シフトキーの場所が Symbol となっていますが、これは 英数字モードの時、記号を入力する際に押します。  カナモード時は SHIFT となり、小文字や濁点などを 入力する状態と切り替えることができます。  GRPHモード時はシフトキーを必要としないので、 入力したいパターンのキーを押してください。  現在のキーボードと PC-88 のキーボードは若干違い 現在のテンキーに存在しないキーがあるので、GRPH の 割り当てキーを変更してあります。 ・PC-88のテンキー「,」 = Win側テンキーの「/」 ・PC-88のテンキー「=」 = Win側テンキーの「-」  GRPH・カナ・CAPSキー は下記割り当てです。 ・GRPHキー = 無変換キー ・カナキー = カタカナ・ひらがなキー ・CAPSキー = Shift+CapsLockキー 【9】さいごに  実機 PC-8801MAを手に入れたことで、RS-232C 機能も 実現させることができました。これは結構便利です。  BASICプログラムを Windows側に保存しておくことが できるので、バックアップにも使えるかもしれません。  今後さらに内容をアップデートさせて、新機能を搭載 させていく予定ですので、どうぞお楽しみに。  開発の進捗状況などは、毎日更新しているゲームブログ 「TSAPPS開発室の息抜きゲーム部屋」で記事として紹介。 また、Twitter などでも発信していきます。  今後ソフト開発に PC-8801関連の資料が必要になるので もしお持ちの方で譲っていただける方がおられましたら ぜひ連絡いただけると嬉しいです。 ●連絡先 ゲームの感想・不具合報告・掲載許可などは 「TSAPPS開発室の息抜きゲーム部屋」内にある 下記リンクの問い合わせフォームからどうぞ。 https://www.tsapps.net/profile Twitterを利用されている方はDMでもOKです。 https://twitter.com/tsapps_goldics ●転載・紹介について 全てのメディアへの無断転載・画像使用等を禁止します。 ・雑誌・Webサイトなどのメディアへ掲載される場合 →事前に上記連絡先までご連絡ください。 ・ファイル類の転載は禁止しています。 ●免責 本ソフトによって発生したいかなる問題に対しては いっさいの責任を負いかねます。 全て自己責任でご利用ください。 エディタを起動した時点で同意されたものとみなされます。 ●ブログサイト ドラクエ10とレトロゲームのプレイ日記+開発近況報告 TSAPPS開発室の息抜きゲーム部屋 https://www.tsapps.net/ PC-88・PC-98を中心に様々なPCで遊ぶ レトロパソコンで遊ぼ! https://letsplay-retropc.tsapps.net/ ●バージョンアップ履歴 2022/09/14 1.05 ・ソース読み込み時、処理中のサイズが32KBを オーバーする場合にエディタが強制終了する 問題を修正。約512KB のファイルまで対応。 ・編集エリアに横スクロールバーを追加して、 80文字以上の行が見づらくなる問題を修正。 ・80文字以上の行が含まれるリストでauto処理 した場合に誤動作するバグを修正。 ・CMTファイルからBASICプログラム、データ、 バイナリファイルを読み込んで、エディタに 表示などを行う機能を追加。 ・その他内部処理の細かい修正。 2022/08/28 1.04 ・中間言語の変換処理を一部修正。 2022/08/26 1.03 ・バイナリセーブされたソースに 8進数表記が 含まれていた場合、誤変換されるバグを修正。 2022/08/23 1.02 ・オープンするファイルのあるフォルダ名に 全角文字が含まれているとエラー終了する バグを修正。 2022/08/15 1.01 ・中間言語の変換処理を一部修正。 2022/08/07 1.00 ・初版公開。