フォント自動判定 ver.3.2 ※等幅フォント推奨。 -------------------------------------------------------------------------------- [ソフト紹介]  画像や印刷物に使われているフォントが何なのか、気になったことはありませんか?  フォントを特定する作業は、某巨大掲示板で専用スレが立っているほどには需要がある ようです。が、自力で行おうとすると、ある程度の経験と技術が必要とされます。  そこで、コンピュータの力で特定しようというのがこのソフト!  画像内で使われているフォントに最も近いフォントを、パソコンの中に入っているもの の中から検索し、特定することができます。 [インストール・アンインストール方法] ・インストール方法  圧縮ファイルを解凍するだけです。 ・アンインストール方法  ファイルを普通に削除してください。レジストリは使用していません。 [ファイル] ※必須ファイルは☆、そうでもないファイルは○が付いています。 ☆fontjud3.exe……実行ファイル。 ☆hspcv.dll ………補助DLL。 ○Readme.txt………この文章のことです。 [操作方法]  画面は基本的にウィザード形式になっています。一ステップごとに操作を進めていくと、 最終的に特定した(一番もっともらしい)フォントが表示される仕組みです。  基本的には、「前」と「次」でステップ間を自由に移動できるようになっています。 (全ての画面共通で、Escキーを押すとバージョン情報が表示されます) [Step1:画像指定]  フォントを知りたい文字が含まれた画像を選択します。この画面だけ、ドラッグ&ドロ ップにも対応しています。指定したファイルのパスは、画面内のテキストボックスに表示 されています(直接入力もできます)。  対応しているファイル形式(拡張子)は次の通り。   ・Windows bitmaps(bmp,dib)   ・Graphics Interchange Format(gif)   ・JPEG files(jpeg,jpg,jpe)   ・Icon files(ico)   ・Portable Network Graphics(png)   ・Photoshop Data(psd)   ・Targa files(tga)   ・Portable image format(pbm,pgm,ppm)   ・Sun rasters(sr,ras)   ・TIFF files(tiff,tif)   ・OpenEXR HDR images(exr)   ・JPEG 2000 images(jp2) [Step2:オプション指定]  判定する文字の書体:太字や斜体などから選びます  判定する文字の方向:縦書き用フォントだけで検索したい時などに  縦横比を考慮する :文字自身の縦横比の情報を利用するか  ぼかしを掛けておく:あらかじめガウシアンフィルタをかけておくか(強度も設定可)  色を反転させておく:あらかじめ色を反転させておくか  判定精度 :一段階ごとに計算量が4倍違う……はず(あまり変わらない?)  比較基準 :複数文字選択の際、相違度をどの基準で比較するか  プレビューサイズ :Step3で表示する読み込み画像のサイズを指定 [Step3:文字指定]  読み込んだ画像が、前のステップで設定したサイズで別ウィンドウに表示されます。  フォントを判定したい文字を、元の画面の指示に従って、任意数選択してください。  操作方法は次の通りです。   ・マウスの左ドラッグで青い枠表示(判定する文字を1文字づつ囲みます)    ※囲った順番で、左上に、赤色(#FF0000)で数字が表示されます   ・右ドラッグで選択枠を移動(複数重なる場所の場合数字が小さいものを優先)   ・Backspaceキーで新しい順に選択枠を消去(Deleteキーで全削除)   ・入力欄に、囲んだ文字を順番に入力(コンマ区切りで指定)    例:「ぬ,る,ぽ」  なお、「フィルタ適用前を表示」をチェックすると、Step2で設定したフィルタ設定 「ぼかし」「反転」を掛ける前の画像が表示されます。ただし、フィルタをかける設定で かつここでチェックして次のステップに移ると、掛けていたフィルタを解除するかを確認 しますので、ご注意ください。 [Step4:フォントを探索]  このソフトを実行したパソコンの中の全てのフォントから、一番近いフォントを検索し ます。当然ですが、フォントがたくさん入ったパソコンほど有利ですので、無料フォント をかき集めるか、年賀状ソフトでもインストールした方がいいかと思われます。  進捗状況は、一秒ごとに更新されます。 [Step5:結果を表示]  最終的な判定結果を表示します。選択された画像のアップ・判定されたフォントの表示・ フォントの相違度に基づいたランキングが表示されています。  「←」「→」ボタンで選択した文字を切り替えることができます(一文字だけを除く)。  ランキングのリストボックスをクリックすると、それに従ってフォント表示が変更され ます。また、「フォント名をコピー」を押すと、選択したフォント名をクリップボードに コピーします。  尚、フォント名の()内に表示しているのは、合致度ではなく相違度です。 [注意] ・カラー画像でも容赦なく二値化します。ある程度は対応できますが、あらかじめ画像を 処理しておくことをオススメします。 ・選択できる文字数は最大100文字までです……そこまでする人はいないと思いますが。 ・本メジャーバージョンから、一選択あたりの文字数に制限を設けないことにしました。 これは、ユニコードを嫌って「王路」と入力したい時や、一文字分のスペースで「責任」 と書いた時などのためです。  尚、面倒だからといって、複数文字をエイヤッと囲んで、コンマ区切りにせずまとめて 「文字列」として指定するのはお止め下さい。これは、内部では、一旦正方形状に整形さ れる設計となっているので、横方向の情報量が極端に削られてしまうためです。面倒でも 一文字づつ囲みましょう。 ・全角文字を入力した場合、全角文字が含まれていないフォントでもお構いなしに検索し ます。文字化けをいちいち検出して省いたりはしません。これはバグではなく仕様です。 ・比較基準の設定について。  「平均値」……相違度の平均値をフォントの相違度にします。たぶん普通  「最大値」……相違度の最大値をフォントの相違度にします。たぶん敏感  「最小値」……相違度の最小値をフォントの相違度にします。たぶん鈍感 ○フォントが「真っ当なものではない」(特定文字では何も出力されない)場合、そのフォ ントをエスケープして判定します。ただし、結果画面では、そのフォントの誤差の数値は 「0」として表示されます。どうせ字は出てこないので、適当に無視してくださいな。 [謝辞] ・HSP(Hot Soup Processor)開発者。おにたまさん  http://www.onionsoft.net/wp/ ・公開ソース、参考にさせてもらいましたよ。なたでさん  http://www.placeark.com/ この方々に感謝。 [更新履歴]  ver.3.2 2012/09/30  ぼかし・色反転のオプションが判定時に反映されないことがある不具合を修正。  ver.3.1 2012/08/21  フォントが「おかしい」場合にエラー番号1を吐く不具合を修正。実体験から。  ……「Korean Calligraphy」ってフォント、インストールした覚えはないんだけど?  ver.3.0 2012/06/26  ・png形式など、より多くの種類のファイルを読み込めるようになった  ・ファイル指定にドラッグ&ドロップを指定可  ・文字数を何文字でも指定できるように改良!  ・指定できるオプション数が増加(「縦横比を考慮する」など)  ・内部での画像二値化アルゴリズムを、閾値固定から大津の方法に変更  ・ノイズ対策として、あらかじめフィルタをかけておくか選択できるようにした  ・文字数制限を(一部)解除。詳しくは上記説明を参照のこと。  ・Readme.txt(このテキスト)のフォーマットを一新  ver.2.0 2011/03/21   フォント名が重複しているバグをやっと修正。バカバカしい話ですが。  ver.1.0 2010/08/10   伝説(?)の初期バージョン。HSPプログラミングコンテスト2010に投稿しました。 [著作権] 【 ソフト名 】フォント自動判定 ver.3.2 【 種別 】フリーウェア 【 種類 】ユーティリティ 【 開発者 】YSR 【 動作環境 】Microsoft Windows 98,Me,2000,XP(NT4.0以降を含む),Vista,7 【 開発言語 】Hot Soup Processor ver.3.31beta1 【 連絡先 】ysr.ken@gmail.com 【 Webページ 】ブログ:http://ysrken.blog.fc2.com/         Vector:http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an050622.html 【 転載 】自由です。ただし、私の名前も一緒に乗せてください。  このソフトに対する意見や感想、バグ報告等がありましたら、こちらに連絡してくださ い。より良いソフトウェア作りに役立てたいと思います。 [コメント]  やっと……やっと! このように改良版を世に送り出すことが出来ました。  前回のバージョンより一年以上経っていますので、コードの意味を読み解くのに少々苦 労しました。ですが、完成したときの感動は、その苦労など吹き飛ばしてくれるものでし た。 「このフォントって何だっけ」「これと一番近いフォントって何かな?」  皆さんのそういった疑問を、このソフトが解決してくれることを期待しています。