剛体と水面のシミュレーションについての操作説明
ソフトを起動すると、剛体のシミュレーションが始まります。
剛体のシミュレーション、水面のシミュレーションの順に操作方法を説明します。

剛体シミュレーションの操作画面

図1. 剛体シミュレーションの操作画面
・表示の説明・
緑色ボックス:選択剛体。
黒色ボックス:静止していない非選択剛体。
灰色ボックス:静止しているため、シミュレーション計算が必要の無いと判断された、非選択剛体。
紫矢印:選択剛体の速度。
赤丸:選択剛体と他の剛体や地形との衝突点。

・基本的な操作・
視点操作:画面上を[右クリック]+[ドラッグ]
剛体を加速:画面上を[左クリック]+[ドラッグ]
選択剛体を変更:[マウスホイール]

・メニューボタンの説明・
@:剛体の物理的パラメータのリストを表示します。詳しくは図2で説明します。
A:全剛体を初期位置に移動します。
B:水面シミュレーションモードに移行します。水面のシミュレーションモードについては図3で説明します。
C:シミュレーションを一時停止します。(視点操作は可能)
D:最低限必要な操作説明を表示します。
剛体の物理的パラメータのリスト

図2. 剛体の物理的パラメータのリスト
・基本的な説明・
@:パラメータのリスト。選択可能なパラメータをクリックすると、背景が赤色に変わり、値を変更するためのバーAが表示されます。
A:パラメータを変更するためのバー。バーの左側の値が現在のパラメータ。右側の値が目盛り。赤い印がパラメータを表す指標。バーの最大目盛りと最小目盛りの間をクリックすることで、パラメータを変更できます。

・個々のパラメータについて・
儺:シミュレーション計算の刻み時間。
計算回数:1フレームあたりのシミュレーション計算の回数。儺×計算回数が、1フレームあたりの経過時間に相当します。儺を小さくして、計算回数を大きくすればシミュレーションの精度は増しますが、その分コンピュータへの負担が増します。
FPS:1秒間表示されたフレーム数。
重力加速:剛体に加わる重力加速度のXYZ成分。
空気密度:空気の密度。
空気粘度:空気の粘度。
個数:選択剛体の番号/剛体の個数。パラメータバーで剛体の個数を変更できます。
サイズ:選択剛体の大きさのXYZ成分。
位置:選択剛体の位置のXYZ成分。
質量:選択剛体の質量。
粘性抵抗:選択剛体の粘性抵抗。速度に比例してはたらく抵抗力です。
慣性抵抗:選択剛体の慣性抵抗。速度の二乗に比例してはたらく抵抗力です。
回転抵抗:選択剛体の粘性抵抗。角速度に比例してはたらく回転の抵抗力です。
反発係数:選択剛体の反発係数。衝突後の跳ね返りぐあいを決める係数です。
摩擦係数:選択剛体の粘性抵抗。摩擦のかかりぐあいを決める係数です。

水面シミュレーションの操作画面

図3. 水面シミュレーションの操作画面
・表示の説明・
青丸と矢印:選択している場所と、増減量。
赤丸:水量が0で、シミュレーション計算の必要が無い場所。

・基本的な操作・
視点操作:画面上を[右クリック]+[ドラッグ]
水量を増減:増減したい場所を選択して[左クリック]
地形を作成:作成したい場所を選択して[スペースキー](作成される陸地の高さは増減量に依存)
増減量を変更:[マウスホイール]
坂を自動作成:[Tabキー] または [Shiftキー] または [Cntrolキー]

・メニューボタンの説明・
@:水面の物理的パラメータのリストを表示します。詳しくは図4で説明します。
A:水面と地形を初期位置に移動します。
B:剛体シミュレーションモードに移行します。剛体のシミュレーションモードについては図1を参照。
C:シミュレーションを一時停止します。(視点操作は可能)
D:最低限必要な操作説明を表示します。
水面の物理的パラメータのリスト

図4. 水面の物理的パラメータのリスト
・基本的な説明・
@:パラメータのリスト。選択可能なパラメータをクリックすると、背景が赤色に変わり、値を変更するためのバーAが表示されます。
A:パラメータを変更するためのバー。バーの左側の値が現在のパラメータ。右側の値が目盛り。赤い印がパラメータを表す指標。バーの最大目盛りと最小目盛りの間をクリックすることで、パラメータを変更できます。

・個々のパラメータについて・
儺:シミュレーション計算の刻み時間。
計算回数:1フレームあたりのシミュレーション計算の回数。儺×計算回数が、1フレームあたりの経過時間に相当します。儺を小さくして、計算回数を大きくすればシミュレーションの精度は増しますが、その分コンピュータへの負担が増します。
FPS:1秒間表示されたフレーム数。
質量:水面の格子点の質量。大きいほどゆっくり、小さいほど速く波が伝わるようになります。
ばね定数:水面の格子点間のばね定数。大きいほど速く、小さいほどゆっくり波が伝わるようになります。
減衰定数:水面の速度の減衰定数。大きいほどゆるやかに、小さいほどシャープに波が伝わるようになります。
サイズ:水面の格子点数のXY成分です。このパラメータはリストを閉じた後で反映されます。

※水面のシミュレーションは、ばねの運動を利用して近似しています。そのため現実では起こりえないような状況になることがあります。
特に質量が非常に小さくて、ばね定数が大きいときなどは、水面が激しく上下して視点から消えてしまうことがあります。そのときは位置をリセットしてください。